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医療現場で働く友人に聞いた腎不全治療の話

病気が身近ではない私にとって、怖い病気と言えばガンのイメージが強いですが、医療現場で働く友人の話を聞くと、他にも大変な病気がある事を教えてもらいました。
ちなみに友人は腎不全を患っている患者さんの担当との事で、話によると治療を受けている本人はもちろん、周りで支える家族にとっても終わりが見えず、孤独な気持ちになりがちと教えられました。
これまで腎不全という病気についてよく知りませんでしたが、もし自分や家族が患ってしまった場合は心が折れそうになると感じてしまいました。

闘病は大変らしい

腎不全は基本的には完治しない病気です。
初期の段階で病気が発覚すれば、治療によって寛解する可能性もありますが、そうでなければ後は現状維持でどこまで持ち応えられるかという問題になってきます。
友人が担当する患者さんは既に末期の腎不全で、食事制限や薬物治療と共に血液透析も受けられています。
この血液透析がまた大変で、週に3回のペースで通院しなければいけない事、治療には1回あたり4~5時間ほどの時間がかかる事、時には血圧低下や不整脈、けいれんなどの合併症が見受けられる事もあります。
入院をしてしっかり治療を受けても、退院した後にすぐに病院へ運ばれてくる事もあるようで、腎臓がかなり弱っているため、日常生活を送る事も困難な様子との事です。
加えて服用する薬の量も多いため、薬による副作用も気にしつつ、毎日の味気ない食事に患者さんがイライラしている事がよくわかり、間近で見ている友人はこの病気には絶対なりたくないと言っていました。

励ます側の気持ちは…

辛い治療を受けている患者さんに対して、友人はいつも言葉を選んで声をかけています。
最初の頃はとにかく「頑張って下さい」と伝えていたそうですが、患者さんは十分に頑張っており、ある日突然「あなたには私の本当の辛さなんてわからない」と言葉を投げかけられたようです。
患者さんのご家族も同じような状況との事で、初めは励ましの言葉を言うだけでしたが、本人の気持ちを考慮し、家族全員が患者さんと同じ食事内容にされています。
もちろん薄味で食べられる食材も限られており、まだ若い息子さんなどからは文句も出たようですが、毎日続けていると自然にその食事にも慣れていったようで、今では「この食事を続けていたら健康になりそう」と笑っているそうです。
旅行する際は通院透析施設の確保が必要など、いろいろと気を使わなければいけないですが、家族も同じ方向に向く事で患者さんが勇気づけられ、前向きな気持ちになる事がわかります。
終わりが無い病気ではありますが、家族や周りのサポートによって状況は大きく変わると感じました。